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酔客対応の極意

 

 

前回は夜間、祗園などの繁華街からご乗車された方が行先を言われるなり寝込んでしまわれ、確認もままならないまま車を走らせ、とんでもないことになるという話でした。

 

今日は更に踏み込んでお酒を召し上がっているお客様の対応について書きたいと思います。

 

夜勤では乗られるなり「滋賀の○○まで行って。近くなったら起こして。」というパターンが日常的にあります。

 

お二人以上の時はどなたかがしっかりされてる割合が高いのでまだ安心なのですが、お一人は要注意です。

 

一度、「草津まで頼むわ。へ?住所か?俺、ゼッタイ寝ーへんで。運転手さんとしゃべるから。」と言われた3分後に寝てしまわれたことがありました笑

失礼ながら全くもって信頼をおいてはいけないのです。

 

ナビのついてない時分は本当に苦労しました。

 

完全に寝ておられるお客様に「近くまで来ましたけどあとは…?」と問いかけてから運命の分かれ道(3通り)が待ち受けているのですが、果たして…

 

 

①スンナリ起きていただける。

 

これはもうラッキーそのものです。 割合は1割を切るかなといったところですから「ホントにホントにありがとーございまーす!」と叫びたくなります。

 

②起きてるんだかどうなんだか。

 

対応馴れしてないうちは誰もが苦しみ、焦り、そしてもがきます。

まあ最初からできれば誰も苦労しませんが。これは2~3割ぐらいおられます。

 

お酒をたらふく飲んだ方が爆睡してて途中で起こされる。

どう考えても脳が正常に動いているとは言えない状態です。

 

起こしたから起きられたんだと単純に思い込み、お客様の指示(返事)に従ってしまうのです。

(マジメなドライバーほど激ハマリの傾向にあります)

 

「次を角を右、次左、次も左、次も … えーっと、次… え!ココどこやねん!?」

(十字路を同じ方に3回まがりゃあ元通り笑)

 

私も数回経験あります。

「お客様がおっしゃった通りに。。。」

と言う返しは、もはや怒りモード全開へのスイッチでしかありません。

 

 

 

これも夜勤では珍しくない話です。

 

5分刻みくらいで道を尋ねていたら返ってくるのは「まだ真っすぐ。」

 

滋賀県の草津って最初に言われてるのに三重県四日市(!)まで行ったとか、京都の八幡なのに大阪の門真に着いたとかを聞いたことがあります。

これは強烈です。(けっして私ではありません)

 

要は起きてるように見えて脳みそはまだ完全に寝ているのです。

たしかにこの見極めは非常に難しく、それに「お客様、しっかりしてください!」とも言えません。

傷口を広げないためには目的地をしっかりと把握できるまでは車を走らせないことが賢明な判断と言えます。

車を走らせれば走らせるほど傷口は広がっていくようになっているのですから。

 

 

③まったく起きる気配なし。

 

この方が私は楽に対応できます。

双方に極力ストレスがかからない対応とは何ぞやを研究したのです。

 

ドライバーの誰しも、早く送り届け、運賃をいただき、街中に戻って仕事をしたいと考えます。

しかしこの考えだけで対応すると余計に時間を費やすことになると気づいたのです。

私も夜勤をして1年半くらいは頑張って起こしてました。それこそ必死に。

 

しかしあまりにも起きない方が多く、起こしたところで機嫌が良いはずもなく、ここで大きな労力を費やすことは間違いであると。

 

当時、会社からは20~30分は起こす努力をするよう言われてました。方法はと言うと…

 

①大声をかける

②ラジオを大音量で流す

③ドアをバタンバタンする

④エアコンの冷暖房どちらかをMAXでかける

 

等々をするよう指導されていて私も一通りやりました。

 

いろいろやる中で、夏場の暖房MAXがもっとも効果的でした。

かたや冬場の冷房MAXはダメです。人は寒くても寝るのです。冬山ならぬ極寒タクシーでも寝てしまうのです笑

ちなみに①②③はもう気休めです笑

 

30分かけても起きられない場合は、最寄りの交番か警察署につけて警官に起こしてもらうよう要請します。(最終手段)

 

しかしあるとき警察をアテにしないでおこうと決めた事が起こります。

それはパトカーを呼んでしまったことです。

 

来るのは遅いわ、警官二人が明らかに鈍い対応をするわで「パトカー呼ぶのは全然あかん。」と。

 

こんな経験もあって、寝込まれたぐらいの対処は自分でとの考えに到りました。

 

その行きついた先は「なるべくそっと寝かしておいてさし上げる。」

すなわち持久戦に持ち込むことが一番賢明であると言うのが私の出した答えです。

 

もう胸を張って言えます。なんせ苦労に苦労を重ねた研究結果なのですから。

ムダな抵抗はしない。これに尽きます。

 

目安の第1フェーズは30分。最大は金曜土曜なら1時間、それ以外なら2時間くらいは辛抱しようと決めました。

(私の経験でかかっても1時間前後で収まってます)

停車してしばらくお休みいただき30分ごとにアクションをかけていくことでほぼ起きてもらえます。

 

怒りモードスイッチを押さないよう接してますから、多くは「あ~、寝てしもてたなあ。運転手さんゴメンな。」といった紳士的な態度をとっていただけます。

 

その間メーターは切れません。それと停車時に一旦レシートを出しておき、精算時に「なんでこんな高いんや。」への備えも万全にしておきます。

もっとも怒らせてませんから、この手の申し出も皆無でしたが。

 

ちなみにタクシーは距離時間併用メーターと言って停車していても料金は上がっていきます。

現行は1分35秒ごとに80円なので30分なら1500円少々。深夜割増時間帯(22時~早朝5時)は2割増しですから1800円くらいになります。

 

これで大過なく、そしてめでたく目的地にお送りすることができます。

 

焦りが焦りを呼び、絶対してはならないこと(お客様の身体や持ち物に触れる)をしてしまったともよく聞きます。

女性は言うに及ばず男性にも指一本触れることはできません。

 

しかしそんなことをする必要はないのです。

 

それに今はカーナビに町名、番地の枝番まで入力すればご自宅の前におつけすることが出来ます。

不思議と「自宅前に着きました。」という言葉には思いのほか反応されます笑

 

今のご時世、個人情報のこともあって住所を言われない方は2割くらいおられます。

聞き出すコツは少~しだけ下からいくことです。

 

「着く迄ゆっくりお休みいただきたいので差し支えなければご住所を番地まで—。」

これで決まりです。

(これでも言われない方はおられますが、この場合深追いは禁物であきらめるしかありません)

 

カーナビが出始めたころ「へ~!こりゃスゴイな。黙ってても家まで連れてきてもらえるんや。こりゃ酔うてられへんな笑」と感心というか警戒されたことがけっこうありました。

 

 

寝込んでしまわれたときは「今日はこういう日かー。それでは持久戦といきますか。」くらいの大らかな精神で臨んで下さい。

 

これで上手に対処できたあかつきには、そのうちツキが回ってくるってもんです。

 

 

そして早く夜の街に活況が戻ってくることを祈りながら本日の酔客対応講座を終えたいと思います。

 

 

掛見

 

 

 

 

 

 

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