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壮大にして偉大 京都水事情

地底天然ダム湖

 

京都は古くから地下水が豊富で、ある研究によると京都市の地下には琵琶湖に匹敵(!)する水量をたたえた「地底湖」があるそうです。

鴨川をはじめとする河川も多く「河原町・堀川・御池・清水・出水・川端」など水にまつわる地名が多いのは水との結びつきの強さをよく表していると感じます。

(湯水の如く溢れかえっています)

 

平安初期において大内裏(だいだいり/御所のこと)は船岡山付近にありましたが、中期になって現在地に移ったのは地下水を得る為だったのではないかとの説があります。

地質の違いにより現在地の方が水が出やすかったことを各方面から聞きつけた関係者が「ほなこっちにしとこか~」となったみたいです。

(アッサリとした説明にしておきます。水だけに)

 

水質はカルシウム・重炭酸が適度に含まれ鉄・マンガンが少ない「軟水」とされ、これは京料理の命であるダシをとる(特に昆布のうまみを引き出す)のに非常に適しており、あと日本酒(伏見の酒蔵)、豆腐、湯葉、和菓子、茶道の家元(三千家)などでは今も地下水を使われているところが大半を占めるようです。

また市内のあちこちには無料で地下水が汲めるスポットが点在していて人気のあるところはけっこうな行列ができてたりします。

 

このように地下水が京都のあらゆる文化に影響を及ぼしたことに深い感銘を受けずにはおれません。

しかしながらこれだけ潤沢でしかも良質な水資源があるにもかかわらず何故昭和の初めに琵琶湖から水を引いたのかどうにも解せません。

京都は水に対して異常なまでの執着心と欲どしい人の集まりなんかとさえ思えてきます笑

まあ90年以上前からのことなのでここは水に流しておこうと思います。

 

 

そんな締めくくり方ではすべて水の泡になりまっせ~って? そんな水を差さんでもよろしい。水心あれば魚心と言うやない… どうも失礼いたしました。  K

 

 

有名な「冨美家(ふみや)」さんの冨美家鍋(うどん)  本店は錦市場の近くですが伏見に製造工場があることが前から疑問だったので電話でお尋ねしたところ元酒造所を譲り受けたとのことで納得にいたりました。(もちろん地下水を使用)

 

 

こちらも京都が誇る銘菓 鼓月(こげつ)さんの「千寿(せんじゅ)せんべい」 上記同様本店は中京区で、伏見区に大きな工場があります。(冨美家さん以上に疑問でした)やはり豊富な地下水で作られていることを電話取材にて確認しました。見た目がうり二つの類似品(北陸某県の和菓子屋製)を食べたときホンモノのすごさを知ることとなり衝撃を受けたことがあります。

 

 

清水寺「音羽の滝」 1200年以上前から湧き続けており、3つの水は右から延命長寿、恋愛成就、学業成就のご利益があると言われています

 

 

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